鍼灸について「特殊鍼法」

鍼灸
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現代の鍼灸施術では、
豪鍼(ごうしん)」
と呼ばれる鍼を使用して、

身体に刺入してすぐ抜く
単刺術

刺入したあと十数分の時間をおく
置鍼術

が一般的に行われています。

それ以外の鍼の施術法は
特殊鍼法と呼ばれています。

この記事では、
その特殊鍼法を紹介していきます。


小児鍼(しょうにしん)

小児鍼は
体内に鍼を刺入することなく、

表面的な皮膚刺激

を主体とした鍼法です。


小児鍼の種類

①接触鍼
②摩擦鍼

生後2週間後から
小学生が主な対象ですが、

成人でも
刺激に対して過敏な人
鍼の刺入に抵抗感を持つ人にも
用いられます。

経絡や経穴にこだわらず、

広範囲の体表各部に
接触・摩擦
などの刺激を与えます。


わたしも
ローラー鍼は
鍼施術の導入仕上げ
よく使用します。

単純に受けていて
気持ちが良いです。


皮内鍼(ひないしん)

赤羽幸兵衛の発案で、

細く短い鍼を
皮内に水平に刺入し
長時間留置


します。


次に挙げる
円皮鍼のもとになった鍼法で、

皮内鍼が皮膚に水平に刺入、
円皮鍼垂直に刺入

という違いがあります。


皮内鍼は
貼り付けるための作業が手間
であることと、
貼り付けている間の存在感が強い
ことから
敬遠される傾向があります。


個人的には、
円皮鍼より治療効果は
高いと感じます。


円皮鍼(えんぴしん)

円皮鍼は
画びょう状になった短い鍼を
垂直に刺入し、
持続的な刺激を与え続ける鍼法です。


貼り付け操作が簡単で、
スポーツ競技者に用いられることが多く、
競技時の筋痛・筋疲労
効果があるといわれています。


「置き鍼」と呼ばれることも多く、
商品としては
セイリン社の「パイオネックス」が有名です。

とにかく手軽に使えるのが、
普及している大きな理由でしょう。


灸頭鍼(きゅうとうしん)

刺入した鍼の鍼柄(持つ部分)に
モグサを球状にしてくっつけ、

点火することで、
鍼の機械的刺激と灸の温熱刺激
同時に与える鍼法です。


灸頭鍼を受けたことがある方は、
とても気持ちが良く
病みつきになるそうです。


施術する側としては、

専用の太い鍼が必要なこと、
術後処理が手間なこと、
点火したモグサが落下して
一大事になるリスクがあること

などから
行なっていない施術院が多いです。


低周波鍼通電療法

刺入した鍼に
電極を取りつけ、
低周波通電する方法です。


以前は
鍼麻酔
使用されていましたが、

現在では
多くの施術院で
一般的に使用されています。

特に接骨院での施術や
スポーツ競技者に好まれます。


近年は
美容鍼でも
使われることが多いです。


耳鍼(みみばり)

フランスのP.ノジェ
の研究で発展した鍼法で、

耳にある
特定点に刺鍼して
疾患を治療する方法です。

耳ツボ模型

実際に耳に鍼を打つこと
は少なく、
てい鍼というペン状の鍼を当てたり、
円皮鍼を貼り付けること
が多いです。


刺絡(しらく)

三稜鍼1を用いて
皮膚または
皮膚に近い細い血管から
少量の血を出す鍼法です。


おもに
井穴刺絡2点状刺絡3
行われています。

井穴刺絡

ちなみに法律では、
出血を目的とした鍼施術は
NGとなっています。


頭鍼療法

中医学的頭鍼療法

中国では、
大脳皮質の機能局在が
頭皮上に投影されるとする
各刺激区を頭皮上に想定し、

ここに鍼刺激を加えることで、

脳血管障害などの
中枢神経障害
治療する目的で行われています。


YNSA(山元式新頭鍼療法)

日本人医師の山元敏勝氏が
考案した世界的に有名な手法です。

頭部にある
独自の反射区(基本点)
刺激することで、
麻痺、痛み、パーキンソン病、耳鳴りなどに
優れた効果を発揮します。


近年、
鍼灸施術院の看板に
YNSAという字を
見かけることが多くなりましたね。


  1. 古代鍼で先の尖った鍼のこと。現在は、刺絡鍼と呼ばれる使い捨ての専用鍼を用いられることが多い。 ↩︎
  2. 手や足の指の末端に井穴と呼ばれるツボがあり、その部から出血させる。 ↩︎
  3. ゴマ粒程度の大きさの血を出させる。 ↩︎
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