痛みについて②「種類」

健康
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「痛い」
という言葉は
日常的に使われていますが、

痛みには
いくつかの種類があります。

皆さんが使っている
「痛い」
は、どれに当てはまるでしょうか?


時間の経過による分類

急性疼痛

通常は

発症から3ヶ月以内

の痛みを指します。

つぎの特徴があります。

  • 原因が明確なことが多い
    切り傷、打撲、火傷、骨折など
    神経切断、脊髄損傷、椎間板ヘルニアなど
  • 激しい痛み
    危険信号としての役割があるため、比較的強い痛みを伴う
  • 鎮痛剤、抗炎症剤が有効なことが多い
    組織の損傷が明確なため、標的へ効果的に作用する

慢性疼痛

慢性痛は、

国際疼痛学会
(IASP:International Association for the Study of Pain)
により、

下のように
定義されています。

治療に要すると
期待される時間の枠組みを
超えて持続する痛み、

あるいは
進行性の非がん性疾患に
関する痛み


明確な期間や症状を
定めた基準はなく、

通常は
発症から3ヶ月以上続く痛み
と考えられています。


痛みが強く、
日常生活に支障が
でるような
難治性の痛みは、
期間が短くても
慢性痛と考えられています。


メカニズムによる分類

侵害受容性疼痛

末梢組織の傷害による痛み

末梢の組織が傷害されると
末梢の感覚神経が刺激され、

電気信号となって脳へ伝導し、
痛みを感じます。


傷害を受けた組織から
痛みを感じる物質(発痛物質)や
炎症に関わる物質
が次々に産生され、

感覚神経はこれらによって
繰り返し刺激され
痛みが生じます。


侵害受容性疼痛の慢性痛
として
代表的なものは

変形性関節症、
関節リウマチ、
悪性腫瘍(がん)


などです。


神経障害性疼痛(神経痛)

神経傷害性の痛みは、

末梢神経
(三叉神経、坐骨神経など)
および
中枢神経系
(脳・脊髄)

圧迫切断を受けて
損傷することで生じます。


代表的な疾患は、

腰椎椎間板ヘルニア
脊髄損傷後の痛み、
帯状疱疹後神経痛

などです。


言葉での訴えとしては、

「キリキリ」「ピリピリ」
「ジンジン」「鋭い痛み」
「チクチク刺されるような」
「電気が走るような」

と表現されることが多いです。


神経の走行に沿った痛み

特徴の1つとして、
神経の走行に沿って
痛みが放散します。

例えば坐骨神経は、
お尻の後ろから、
太ももの後ろを通り、
膝の後ろで枝分かれした後
足にかけて
走行しています。

もし
お尻の外側や
太ももの前・外側に
痛みがある場合、

坐骨神経痛ではない
ことが多いです。


慢性化しやすい

もう一つの特徴は
「慢性化」
しやすいことです。

神経傷害性の痛みは、
痛みを認識する
脳への影響が大きく

時間経過とともに
複雑な痛みへと変化しやすいため、
早めのケアが
重要です。


心理社会的疼痛(心因性疼痛)

心理社会的疼痛とは、

全身的に拡大する痛みが
あり、

うつ状態、睡眠障害、
意欲の低下、食欲の低下、
疲労感

などの症状を伴う痛みです。

また、
心理的、社会的要因の影響を
受けやすい

痛みとされています。


末梢組織のどこにも
発痛物質は炎症反応は
見当たらず


神経由来の病変も
みられません


それゆえ、
非器質性疼痛とも呼ばれます。


代表的な例には、
慢性腰痛、
線維筋痛症、
顎関節症

などがあります。


組織の損傷が
みられないので、

消炎鎮痛剤や
神経ブロック注射などは
効かない
ことが
多いです。

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